2010年04月14日

ロービジョン・マニュアル

オー・ビー・エスでしか変えなかったロービジョン・マニュアルが、Amazonでも買えるようになりました。

ロービジョン・マニュアル

ロービジョンに関するいろんな本があるけれど、最も読みやすい本の一つ。基本的なことと実際の臨床での疑問への答えとなるようなことと、そのどちらもがすっきりと整理されています。ロービジョンケアにとって必要な拡大鏡などの光学的補助具について、分かりやすく解説されているので、さらに便利。ロービジョンのリハビリテーション全般についての参考となる本として一押しです。


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posted by ogt at 07:56| Comment(2) | いいなと思った本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

視界良好!

視界良好―先天性全盲の私が生活している世界

という本があります。

この本の著者の河野さんは全盲です。その彼が、自身のこれまでや現在の日常で面白く思ったことをまとめています。彼とは以前に何度も話をしたことがありましたが、素直、誠実、謙虚、そうした言葉がぴたりと当てはまるような人です。

見えないという現実がある一方で、その現実を見えないという状況のなかで素直に楽しんでいるな、と感じます。きっと彼の生き方なんでしょうね。悩むこともあったでしょうけど、見えないということにとても前向きな姿勢は、同じ状況に悩む人にとっても参考になるかもしれません。

ただ、日常生活上に生じた問題の処理能力の高さ、これはすばらしく、そうは真似できないものだと思います。彼と同じようにできないことに意識を向けるのではなくて、見えないという状況の楽しみ方を感じとれたら、その後の自分の生活にも面白さや楽しさが感じられるかもしれません。ご興味ある方は是非に一読ください。


posted by ogt at 06:54| Comment(0) | いいなと思った本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月13日

見やすい方がいい

視覚障害者誘導用ブロックがずいぶんといろんなところに設置されるようになっています。このブロックは形状からすれば足裏で踏んだ時、視覚障害のある人を誘導するという目的を果たすものと思われがちです。でも、実際には、これを踏みながら歩く場合の方が少ないし、このブロックを電車が線路を走るように踏み外さずに歩くこともよほど使い慣れていないと難しい。このブロックの特記を触覚的に利用するとすれば、白杖を使って伝い歩くことの方が上手くいく場合が多いかもしれません。

ロービジョン的にいえば、ブロックが路面とコントラストの高い状態で設置されていれば、視認性も高いので視覚情報として役立たせることが可能です。何年か前にブロックの視認性を検討するというプロジェクトがどこかにあったと思いますが、どうなったのでしょう?ハイコントラストであれば文句はないのですけど。次の写真を見ると、視覚情報としての誘導用ブロックの有効性が理解しやすいと思います。ブロックを見ながら歩けば、進行方向の維持も楽ですよね。

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これまでは、誘導用ブロックをデザイン上、視認性を低下させて設置するデザイナーが多いように思います。せっかくあるのに視覚的に役に立たないのはもったいない。ブロックをデザインに含めてのデザインだと思いますが、なかなかそうは思ってくれる人は少ないようです。ブロックの最低限度のコントラストが決まれば、もっと考えてもらえるのだろうと思っています。是非にお願いしたことです。アメリカのAADAAGではしっかりと取り決めがされていたと思います。

ついでにこの写真、ブロック以外にも視覚情報を利用して方向を維持する手がかりがあります。蛍光灯ですね。しっかりとラインになっています。それと、左右の窓もそうですね。窓と窓のしたの壁、ここにハイコントラストな状態があります。羞明のある人が利用するには厳しい手がかりかもしれませんね。
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2010年03月24日

祝 視覚障害歩行訓練専門職 合格

とりあえず祝っておこうと思いまして。

視覚障害歩行訓練専門職、という認定資格試験が3年ほど前から始まっていまして、第1回目から毎年受けていたのですが、ようやく3度目にして合格することができました。

合格すると、けっこう嬉しいものです。

え?と思う方もいますよね。そんな資格も持たずにこんなブログ書いていたのかと。

そうなんです。

アメリカなんかですと、Orientation and Mobility Specialistなんていう立派な国家資格があります。いくつかの大学の大学院に要請課程があるものだから、修士号までついてきます。日本国内にも、そうした要請課程を修了して来た訓練士が数名います。

でも日本では資格制度がない。視覚障害歩行訓練専門職を国家資格とするために、まずは認定試験が開始されています。

毎年試験を受けてなんですが、けっこう勉強になります。特に歩行に関する専門知識を問う問題は、視覚障害のある人の歩行の基本的なことと、現在新しく言われていることが出て来るので面白いです。問題をつくっている人は大変なんでしょうけど。

早く国家資格となってほしいものです。
応援のほどよろしくお願いします。
posted by ogt at 21:01| Comment(1) | オリモビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月24日

電車への乗車口を探す

電車に乗り込む時、ドアを発見するのが難しいんだ、という人がなかなか多いようです。なので、ホームに立った時に電車のドアを発見する手がかりをいくつか書いてみたいと思います。

それにしても前回に記事から間が空いてしまいました。一年に一つくらいのペースですね。

さて、最初はホームでの電車への乗降場所を決めてしまうということです。車両のドア数が変わらなければ、自分が立っている位置とドアがずれることもそうないでしょう。電車が突拍子もない位置に停車したら別ですけども。

次に開閉音。ドアの開閉する音がどのあたりから聞こえてきたか、これによってドア部の方向を定位できるでしょう。音での定位が苦手な人には難しいですね。

人がどこに吸い込まれて行くか。これも手がかりです。車両から少し離れたところから人の流れを見ればわかります。または、車両まで近付いて左右を見てみましょう。人の出入りを真横から確認できます。人がたくさんいるところでは難しい方法かもしれません。(これは別のところでも書いたかもしれません。)

人の足音の流れを聞いて方向を定位するというのもありますが、これはけっこう難しい技術ですね。

電車とドアの色の違いに着目するというのもあります。車両のボディーとドアの明るさが大きく異なれば、ドアの発見もしやすいはずです。ボディーの色が突然変わったり、途切れたりするので視覚的に良い手がかりになります。

似たことですが、車両に入ったラインや模様にも着目してみるといいですね。ドアの開閉によってラインが途切れます。模様も突然なくなります。

一つ注意。ドアだと思って近付いたら車両の連結部だった、ということもあるかもしれません。連結部はホームとの隙間が大きくなっています。気づかずに近付いたら確実に落ちます。注意して下さい。目で見てその判断が困難という人は、白杖を使って電車とホームの間の幅を確認するといいと思います。あまりに間が大きく空いていたら、おそらくそこは連結部です。また、白杖の先もそうしたところにはのせることができないでしょう。足を出せるところがないことの確認にもなります。
posted by ogt at 22:00| Comment(2) | 視覚はこうやって活かす! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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